夜中に突然ふくらはぎが「ギュッ!」と固まって、飛び起きるようなあの激痛
「足がつる(こむら返り)」
みなさんも、一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
実は、足がつる原因はひとつではありません
よく知られているのは、筋肉の疲れ、血行不良
水分やミネラル不足、そして長時間の同じ姿勢
さらに、年齢とともに筋肉や神経が弱ることや、冷え
過度な運動、薬や病気の影響も関係しています
つまり、誰にでも起こりうる身近な現象なんですね
最近の研究で足がつる仕組みがよりはっきりしてきました
これまでは「水分やミネラルが足りないから」とよく言われていましたが
実際には、それだけでは説明できないことが多いんです
注目されているのは「神経と筋肉の制御の乱れ」
筋肉には二つのセンサーがあります
ひとつは、筋肉の長さを見張る「筋紡錘」
もうひとつは、筋肉にかかる張力を見張る「ゴルジ腱器官」
疲労や加齢によって、筋紡錘の「縮め!」という指令が強くなりすぎたり、
逆にゴルジ腱器官の「もうやめなさい」というブレーキが効かなくなると
筋肉が勝手にギュッと収縮し続けてしまう
これが足がつるメカニズムなんです
では、どうすれば防げるのでしょうか?
ストレッチ:毎日ふくらはぎや足首を伸ばすことで
筋肉の柔軟性が高まり、つる頻度も痛みも減らせます
水分補給:特に寝る前や運動後にしっかり水分をとることが重要です
冷え対策・入浴:足元を冷やさず
就寝前の入浴やマッサージで血流を良くするのもおすすめです
適度な運動:無理のない範囲で続けることで筋肉の衰えを防ぎます
足がつる原因は「水分不足」だけではありません
今では「神経と筋肉のセンサーのバランス」が大きなカギとわかってきました
実は鍼灸でも、この仕組みをうまく利用しています
筋肉そのものではなく、腱のあたりに鍼をすると
筋肉をゆるめるスイッチが入って「こり」や「張り」が和らぎやすくなるんです
鍼のときに感じる「ピクッ」とした動きが
この反応に関係していると考えられています
そして、ストレッチや栄養サポートで
リスクを減らせる時代になっているんです
夜中に足がつるのはもう仕方ない…
そんなふうに諦めなくても大丈夫
最新の知見を取り入れて
快適な毎日を目指していきましょう!