「国宝 医心方の世界〜仁和寺の祈りと学び」
京都の秋。
紅葉が少しずつ色づき始める頃、
世界遺産・仁和寺(にんなじ)では、
心が静かにときめく特別な展覧会が開かれています。
2025年10月1日から11月30日まで、
仁和寺の霊宝館で開催されているのは、
「国宝 医心方(いしんぽう)の世界〜仁和寺の祈りと学び」。
医心方は、日本最古の医学書として知られています。
1000年以上前の平安時代、
人々の“いのちを守る知恵”が一冊にまとめられた貴重な書物です。
今回の展覧会では、その国宝・医心方をはじめ、
仁和寺に受け継がれてきた祈りの文化、
そして学びの心を感じられる宝物の数々が公開されています。
医療がまだ“祈り”と深く結びついていた時代。
人の体と心をどう支えようとしていたのか――
千年前の医師たちのまなざしが、今、静かに語りかけてきます。
会場の霊宝館は、
金堂や五重塔を望む静かな庭の奥にたたずむ、気品あふれる空間。
展示ケースの中には、
長い年月を経てもなお、凛とした存在感を放つ国宝の医心方が並びます。
手書きの文字、墨のかすれ、紙の風合い。
そこに刻まれたひとつひとつが、
“日本の医学の原点”を物語っています。
また、この秋は展覧会だけではありません。
限定の御朱印も見逃せません。
秋季限定の「黒猫と将棋の秋」や、
切り絵が美しい「十五夜 秋の仁和寺」など、
この季節だけの特別な授与品がそろいます。
さらに、「盤上のオリオン」開運企画やウォーキングイベント、
福王子神社の巡幸祭など、
心と体を元気にする催しもたくさん行われます。
開館時間は朝10時から午後4時30分まで(最終受付は午後4時)。
月曜日は休館ですが、
10月13日、11月3日、24日は特別に開館します。
拝観料は大人500円、
高校生以下は無料。
「次の世代に文化を伝えたい」という仁和寺の温かい想いが込められています。
この秋、
千年の祈りと知恵が息づく「医心方の世界」を、
ゆっくりと歩きながら感じてみませんか?
仁和寺の澄んだ空気の中で、
心も体も少しやさしく整っていく――
そんなひとときを、ぜひ体験してください。
「国宝 医心方の世界〜仁和寺の祈りと学び」
会期は2025年10月1日から11月30日まで。
場所は京都・仁和寺 霊宝館。
秋の京都で、千年の知恵に出会う旅へ。
あなたも、訪れてみませんか?