円形脱毛症が止まらない…治療を続けても変化がない方へ ― ある患者さんの141日間の記録
円形脱毛症が止まらない…治療を続けても変化がない方へ
― ある患者さんの141日間の記録
「髪の毛が抜け続けて、止まらない……」
「病院で治療を続けているのに、なかなか変化が現れない」
そんな不安を抱えながら、誰にも言えず悩んでいる方はいらっしゃいませんか。
円形脱毛症は、見た目の問題だけではなく、心にも深い影響を与える症状です。
外出や人と会うことがつらくなり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
ではなぜ、標準的な治療を尽くしても、なかなか変化が出ないケースがあるのでしょうか。
その背景には、「免疫」と「ストレス」の複雑な関係が隠れている場合があります。
また、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
夢を奪われた突然の脱毛
今回の患者さんは18歳の男性。将来の夢は「美容師」でした。
美容専門学校に入学し、夢への第一歩を踏み出した矢先、異変が起きます。
心機一転、髪を染めたことをきっかけに、5月の連休明け頃から脱毛が始まりました。
そして、わずか2ヶ月ほどで、全身の毛が抜け落ちてしまったのです。
- 頭髪
- まつげ
- 眉毛
- 髭
髪を扱うプロを目指していた彼にとって、ウィッグなしでは外に出られない現実は、 夢をあきらめ、学校を退学せざるを得ないほど過酷なものでした。
病院での治療でも変化が見られず
病院では、当時考えられる限りの治療を約3ヶ月間続けられました。
- ステロイドパルス療法
- 局所免疫療法
そんな思いの中、お母様に付き添われて当院に来院されました。
鍼灸によるアプローチ開始
初診時は全身脱毛に加え、強い不安が見られました。
当院では、体本来の調整力を高めることを目的とした「生体制御療法」の方針で、 週2回の鍼治療を開始しました。
治療で大切にしたこと
- 全身バランスを整える施術(やさしい刺激)
- 生活リズムの見直し
- 「将来の自分の店」をイメージする心のケア
少しずつ現れた変化
円形脱毛症と免疫の関係
円形脱毛症は、本来体を守るはずの免疫細胞が、誤って毛根を攻撃してしまう 「自己免疫の異常」が関与すると考えられています。
特に、アトピー体質や遺伝的背景がある場合、精神的・身体的なストレスが引き金となり、 免疫のブレーキ役である「制御性T細胞」がうまく働かなくなることがあると言われています。
鍼灸は何に働きかけるのか
鍼灸は、症状だけを追いかけるのではなく、体全体のバランスを整え、 「自ら回復しようとする力」を引き出すことを大切にします。
研究でも、鍼刺激が免疫系や自律神経に働きかけ、過剰な攻撃を抑えたり、 血流を促したりする可能性が報告されています。
今回のケースでも、体の調整力が本来の働きを取り戻し、毛包の再生を助けた可能性が考えられます。
大切なこと
本記事は、あくまで一人の患者さんの経過です。すべての方に同様の結果が出るわけではありません。
症状や体質、背景によって回復の道筋は異なります。
もし今、悩んでいる方へ
もしあなたが今、暗いトンネルの中にいるなら。
どうか一人で抱え込まないでください。
あなたの体には、元に戻ろうとする力があります。
その力を引き出すお手伝いを、私たちは大切にしています。











