今回は岐阜公園三重塔をご紹介します。
金華山山麓に建つ岐阜公園三重塔は、大正天皇の即位を祝う御大典記念事業として企画され、市民から寄付を募り、大正6年に岐阜市が建立したものです。
三重塔を考案したのは、明治神宮や平安神宮を設計し、日本建築学の創始者と評される伊東忠太です。
高さ約22メートル。中央の心柱は鎖で吊り下げて礎石から浮かせた懸垂式で、日光東照宮の五重塔と同じ構造です。場所の選定には、以前紹介した日本画家の川合玉堂先生が関わったとされています。
建立から約100年が経過したこの三重塔は、平成26年9月から約2年半をかけて大規模な修復工事を行い、平成29年2月に工事は無事完了し本来の優美な姿を取り戻すことができました。
金華山山麓の緑の中に、とても鮮やかな朱色の三重塔が修復されました。岐阜公園と金華山山頂の岐阜城を結ぶ ロープウェーから見下ろすのも絶景です。是非、一度ご覧になって下さい。