井島鍼灸院ブログ

2025.12.18更新

 

突然のドキッ、動悸の不安。なぜ起こる?

突然胸がドクッと鳴ると、「心臓が悪いのかな?」と不安になりますよね。
今日は「なぜ動悸を感じるのか?」について、ちょっと意外な5つの話をご紹介します。

1. 動悸はどこで感じているのか?

実は、動悸を感じているのは心臓ではなく です。
心臓はただ拍動しているだけで、その信号を脳がどう受け取り、どう解釈するかで、感覚の強さが変わります。

2. 脳が拍動を拡大再生することがある

脳には、体内で起きている変化を素早く察知して危険を回避するシステムがあります。
普段は意識しないような心拍の微妙な変化も、不安やストレスが高まると、脳は誇張して感じてしまうことがあります。
これを「内受容感覚の過敏性」と呼びます。

背景には脳の 島皮質 の働きがあります。島皮質は、呼吸や拍動、胃腸の動きなど、体の内側の状態を意識に上げる役割を持つ領域です。
この部分の感受性が高い人ほど、普段と同じ心拍数でも「ドキドキして苦しい」と感じやすくなります。

3. 夜に動悸が出やすい理由

多くの人が夜に動悸を感じますが、意外な理由があります。
答えは「昼間のアクセル → 夜の急ブレーキ」の反動です。

日中は緊張やプレッシャー、スマホ刺激で交感神経(アクセル役)が活発に働きます。
夜になると副交感神経(ブレーキ役)が働き始めるため、切り替えのタイミングで心臓のドキドキを特に感じやすくなります。
病気ではなく、自律神経の振り幅が大きいだけの場合が多いのです。

4. スマホの光だけで動悸が強くなる

明るい光やスマホ画面を見ると、脳の覚醒レベルが一気に上がります。
すると心臓の拍動の感じ方が強まり、ちょっとした鼓動も動悸として表面化しやすくなるのです。
夜のスマホで動悸が増えるのはそのためです。

5. 最新の対処法:心臓ではなく脳を整える

動悸を軽くするには、脳の増幅反応を落ち着かせることが効果的です。
おすすめは、最新研究でも注目されている「内受容感覚トレーニング」です。

  • ゆっくり5秒吸って5秒吐く呼吸
  • 体の内側に意識を向ける
  • 運動後に胸や呼吸の変化に気づく習慣

こうした体の中を感じる練習は、脳の回路を落ち着かせ、動悸への過敏反応を弱めてくれます。

井島鍼灸院では、一人ひとりの体質や状態に合わせた施術で、つらい症状の根本改善を目指しています。
お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

投稿者: 井島鍼灸院

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