井島鍼灸院ブログ

2026.01.22更新

「雨の日になるとなんだか体が重い……」
「夕方になると足がパンパンで、靴がきつい……」

その不調、実はあなたの体が「水びたし」になっているサインかもしれません。

こんにちは。井島鍼灸院です。
今日ご紹介するのは、そんな余分な水を体の外へジャーッと排水してくれる、奇跡の泉。
その名も陰陵泉(いんりょうせん)です。

人間は60%が水分でできていますが、この水が淀むと、泥水のようになって病気の原因になります。東洋医学ではこれを「湿邪」と呼びます。
今日は、この厄介な「湿気」を追い出す最強のスイッチについて、深掘りしていきましょう。

【穴名考:名前の由来と風景】

まずは、この美しい名前の秘密から。
陰陵泉。なんだか秘境にある湧き水のような名前ですよね。

解剖学的に見ると、すねの内側にある大きな骨の出っ張りを「陵」に見立てています。
そして「陰」は、日の当たらない内側、という意味。
つまり、「薄暗い丘のふもとに湧き出る泉」。それがこのツボの正体です。

想像してみてください。山に降った雨が地面に染み込み、ろ過されて、丘のふもとから清らかな泉となって湧き出す……。
このツボには、体の中の汚れた水を、清らかな水に変えて循環させる、そんな浄化の機能が備わっているんです。

さらに、このツボには対になるツボもあります。
膝の外側にある陽陵泉です。
外側の陽陵泉に対して、内側にあるこのツボを「陰陵泉」と呼ぶ――
まさに表と裏の関係なんですね。

【実践:正しい場所】

それでは、その泉を探しに行きましょう。
場所は、膝の内側です。

すねの骨の内側を、足首の方から指でなで上げていってください。
ずーっと上げていくと、膝の下あたりで骨のカーブにぶつかって、指が止まります。
そこが陰陵泉です。

【経絡と治療効果:脾の働き】

では、なぜここが「除湿機」なのか?
それは、このツボが「足の太陰脾経」という経絡に属しているからです。

東洋医学でいう「脾」、つまり消化器系は、体内の水分コントロールセンターです。
ここが弱ると、体中に湿気が溜まり、体が重くなり、お腹を壊したり、膝が痛くなったりします。

陰陵泉を刺激することは、このコントロールセンターのスイッチを入れて、「排水弁」を一気に開放するようなもの。
むくみ解消はもちろん、膝の痛みにも絶大な効果を発揮します

そして、お腹のトラブルにも強い!
消化不良や胃もたれ、吐き気、下痢や便秘、腸がキリキリ痛むようなときにも用いられます。
お腹の中の流れを整えて、内臓を元気にしてくれるんです。

さらに女性にとってはうれしい効果も。
生理痛や月経不順、更年期の不調、PMSなどにもおすすめ。
体の内側から整えてくれるツボなんです。


体の中の除湿機、陰陵泉。
ジメジメした日や、飲みすぎた次の日は、ぜひこの泉をケアさせてください。
体がフワッと軽くなるはずです。

投稿者: 井島鍼灸院

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