「あ!足がつった!」
夜中、急に襲ってくるあの激痛……こむら返り。辛いですよね。
もし、その痛みを消し去り、さらに腰痛や、人には言えない「あのお尻の悩み」まで解決してくれる魔法のようなスイッチが、あなたの足にあるとしたら……知りたくありませんか?
こんにちは。井島鍼灸院です。
今日ご紹介するのは、ふくらはぎに鎮座する最強のツボ、承山(しょうざん)です。
ただのツボ押し動画ではありません。今日はこのツボの「名前の由来」から、知られざる「経絡のミステリー」まで、ワクワクするような人体の不思議な旅へご案内します。
【穴名考:名前の由来と場所】
まずは、この承山という名前。めちゃくちゃカッコいいと思いませんか?
漢字で書くと、「承る」に「山」。つまり、「山を支える」という意味なんです。
自分のふくらはぎを見てみてください。爪先立ちをして力を入れると、筋肉が盛り上がって「山」のような形になりますよね?
この筋肉の山の、ちょうど麓。ここが承山です。
昔の人は、人間の体を大自然に見立てて、このふくらはぎの筋肉を「山」と呼び、それを下からガシッと支えているこの場所を重要視したんです。
まさに、あなたの体を支える「土台」となるツボなんですね。
● 実際にさがしてみましょう
アキレス腱を指でなぞりながら上がっていくと、指が止まる「へこみ」があります。そこが承山です。
【ポイント】
単に押すのではなく、「骨に向かって、少し上向きに」押し込むこと。
ズーンと響く感覚があれば正解です。
【経絡:体の高速道路】
さて、ここからが少し専門的で面白い話です。
この承山、東洋医学では「足の太陽膀胱経」という経絡に属しています。
これ、実は人体の中で「最も長いコース」を走る、いわば体の主要高速道路なんです。
目の内側から始まって、頭を超え、背中を通り、足の先までズドーンと走るこのライン。
この「太陽膀胱経」は、体の表面にある悪いもの、つまり「風邪」や「冷え」を追い出す防衛ラインでもあります。
承山を刺激するということは、この長ーい高速道路の渋滞を一気に解消して、全身のパトロール機能を強化するようなものなんです。
【治療効果:意外な適応症】
では、具体的にどんな効果があるのか?
もちろん、「こむら返り」や「足のむくみ・疲れ」には即効性があります。スポーツ選手のケアでも定番中の定番です。
でも、スペシャリストとして伝えたいのはここからです。
実はこのツボ、昔から痔の特効穴として大変有名なんです。
「え?足なのに?」と思いますよね。
先ほどお話しした膀胱経という長いラインは、お尻の穴の近くも通っています。
遠く離れた足の承山を刺激することで、遠隔操作のようにお尻のうっ血を取り除く。これが東洋医学の面白いところ、「経絡治療」の醍醐味なんです。
さらに、ぎっくり腰で動けない時にも、まずはここを使って痛みを散らすことがあります。
「山を支える」承山。
あなたの体を支えるこの頼もしいパートナーを、今日からぜひ覚えてくださいね。











