検査では「異常なし」なのに、体がつらいあなたへ|井島鍼灸院
検査では「異常なし」なのに、体がつらいあなたへ
― 自律神経の乱れと鍼治療の一例(症例紹介)―
こんにちは、井島鍼灸院です。
こんなお悩みはありませんか?
- 肩こりがひどくて、吐き気まで出る
- 耳鳴りがするのに、耳鼻科では問題ないと言われた
- 薬を飲むと楽になるけれど、眠気が強くて生活できない
病院で「異常なし」と言われても、つらさは現実にあります。
どうしたらよいのかわからず、不安になる方は少なくありません。
今回は、自律神経の乱れによる不調に悩んでいた30代女性の症例を、経過と数値の変化とともにご紹介します。
来院までの経緯
患者さんは30代の女性。几帳面で責任感が強く、周囲から頼られるタイプの方でした。
体調を崩し始めたきっかけは、次の3つが重なった時期でした。
- 義父の脳梗塞による看病
- PTA役員の引き受け
- パート先での責任者への昇進
そうやって頑張り続けた結果、体に異変が現れました。
- 強い倦怠感
- ひどい肩こり
- セミが鳴くような耳鳴り
病院では「異常なし」
すぐに医療機関を受診されましたが、いずれも大きな異常は見つかりませんでした。
- 耳鼻科:異常なし
- 内科(血液検査):異常なし
- 整形外科(レントゲン):骨に異常なし
原因がわからないまま心療内科を受診し、自律神経失調症と診断されました。
抗不安薬・精神安定剤を飲むと症状は軽減しましたが、今度は耐え難い眠気が問題になりました。
- 運転中や仕事中に意識が飛びそうになるほどの眠気
- 怖くなって薬をやめると、肩こり・耳鳴りが悪化
「薬を飲めば眠くて動けない。飲まなければ痛くて動けない」
そのジレンマで1年以上苦しみ、当院へ来院されました。
初診時の状態(不定愁訴指数)
当院では、つらさを客観的に把握するために不定愁訴指数(スコア)を用います。
※スコアは当院での評価指標の一つです。
治療内容と経過
治療は、全身のバランスを整える鍼治療を週2回のペースで開始しました。
転機(治療開始から約2週間)
5回目の来院時、患者さんは「鍼で体が整うなら」と決心し、医師と相談の上ですべての薬を中止されました。
これは非常に勇気のいる決断です。
薬中止直後の反応
薬をやめた直後は、いわゆる離脱症状と呼ばれる反応が出ました。
- 夜眠れない
- 寝汗がひどい
- 動悸がする
一時的に体は不安定になりましたが、治療を重ねながら「体が正常に戻ろうとしている反応」と受け止め、サポートを続けました。
約2ヶ月後の変化
- 夜、眠れるようになった気がする
- 仕事中も以前より体が軽い
最終結果(全21回終了時)
薬を一切飲んでいない状態で、肩こりもほとんど感じなくなり、笑顔で治療を終了されました。
なぜ「検査では異常なし」なのに辛いのか?
レントゲンやMRIなどの検査は、骨折・腫瘍など「目に見える異常(ハードウェアの故障)」を見つけるのが得意です。これを器質的疾患と言います。
一方で、自律神経の乱れは「体の機能のコントロール異常(ソフトウェアのエラー)」です。機械そのものは壊れていないのに、命令系統が乱れて筋肉が緊張し続けたり、動悸が出たりします。これを機能的疾患と言います。
だから、検査で「異常なし」になりやすいのです。
なぜ鍼治療が役立ったのか
今回の治療のポイントは、生体の総合的統御機構の活性化です。
少し難しい言葉ですが、簡単に言えば人間が本来持っている「自分で自分を整える力」を引き出すということです。
薬は、暴走した反応を抑える「強いブレーキ」として働くことがあります。その反面、眠気など別の問題が出る場合もあります。
当院の鍼治療では、肩こりだから肩だけ、耳鳴りだから耳だけ、ではなく、全身のツボを使って巡りを整え、体が自分の力で自律神経のバランスを取り戻せるようにサポートします(生体制御療法)。
同じように悩んでいる方へ
真面目で頑張り屋さんな方ほど、知らず知らずのうちにストレスを溜め込み、原因不明の不調に悩まされることが少なくありません。
もし、あなたが
- 検査で異常がないからと我慢している
- 薬を一生飲み続けるしかないと諦めかけている
- 原因がわからず不安でいっぱい
そんな状態なら、知ってほしいのです。
あなたの体には、必ず治ろうとする力が備わっています。
一人で抱え込まず、まずは専門家に相談してみてください。
その辛さには、必ず出口があります。
※本記事は症例紹介であり、効果には個人差があります。服薬の中止・変更は必ず医師と相談の上で行ってください。











