心が落ち着かない・眠れない時に整えたい「神門」
心が落ち着かない・眠れない…そんな時に整えたい「神門」というツボ
「なんだか心が落ち着かない」
「布団に入っても眠れない」
「不安で胸がザワザワする」
こうした状態が続くと、心も体も疲れてしまいますよね。
東洋医学には、心と精神を整える“要のツボ”があります。
それが――神門(しんもん)です。
神門とはどんなツボ?
神門は、手の少陰心経(しんけい)に属する経穴です。
心経は、東洋医学でいう「君火」の性質を持ち、
- 心
- 精神活動
- 血の巡り
- 意識活動
を統括する、とても重要な経絡とされています。
神門は心経の「原穴」です。
原穴とは、経絡の働きが最も純粋に現れるポイントのこと。
つまり神門は、心の働きそのものに深く関わるツボなのです。
神門の位置と取り方
神門は手首の内側・小指側にあります。
見つけ方
- 手のひらを上に向ける
- 手首の横ジワをたどる
- 小指側にある小さなくぼみを探す
そこが神門です。
目印は、
- 尺側手根屈筋腱
- 豆状骨
この腱のすぐ内側、手首の横ジワと交わるくぼみが神門になります。
注意
周囲には神経や血管も通っています。セルフケアで押すときは、強く押しすぎず「気持ちいい圧」で短時間にしましょう。
なぜ「神門」と呼ばれるのか
東洋医学には「心は神を蔵す」という考えがあります。
ここでいう「神」とは、
- 精神
- 意識
- 感情
- 心のはたらき
を意味します。
そして「門」は出入り口。
つまり神門とは、精神が出入りする大切な門という意味です。
さらに神門は原穴として、心の機能に直接関わる重要なポイントと考えられてきました。
まさに「精神の正門」ともいえる場所です。
神門の働きと効果
神門は古くから、
- 安神(あんしん)
- 寧心(ねいしん)
の要穴として重視されてきました。
主な働き
- 心を落ち着かせる
- 心拍や循環の乱れを整える
よく使われる症状
- 不眠、夢が多い
- 不安、緊張、焦燥感
- 動悸、胸のざわつき
- ストレスによる自律神経の乱れ
- 健忘、驚きやすさ、抑うつ傾向
こうした神志(しんし)の乱れに、幅広く用いられてきました。
五行から見た神門
神門は五兪穴では「兪穴」にあたり、五行では「土」の性質を持つとされます。
このため、
- 高ぶった心火を鎮める
- 心血・心陰を穏やかに整える
といった、強すぎず静かに整える作用が特徴です。
「効かせる」というより、「落ち着かせる・戻すツボ」といえるでしょう。
現代的な視点から見た神門
神門刺激については、
- 副交感神経活動を高める
- 心拍変動を安定させる
といった報告もあり、自律神経と心機能を結ぶポイントとして注目されています。
また、脳の情動中枢や自律神経系との関連を示唆する研究もあり、「心と脳と神経」をつなぐツボとして解釈が進んでいます。
神門をひと言で表すなら
「心の平穏を守る正門」。
心の中で火が強くなりすぎたとき、不安や動揺があふれそうなとき。
この門を整えることで、内側のバランスが静かに戻っていく――。
だからこそ神門は、不眠・不安・ストレスの時代において、最も信頼され続けてきたツボのひとつなのです。
眠り・不安・自律神経の乱れでお悩みの方へ
つらさが続く場合は、無理せず専門家にご相談ください。












