井島鍼灸院ブログ

2012.09.07更新

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9月2日(日)に防災訓練に参加させて頂きました。

その際、我が家は防災用品の準備が足らないと感じました。

そこで、ヘルメット3つ、持出し用の防災セット2つ(そのうち一つは女性用)、リッツの缶詰(賞味期限5年間)、水、お茶をとりあえず用意しました。

今後は安くて優れもののランタンやサバイバルブランケットがあるようなので順次揃えていこうと思っています。

何事もないことを願いますが、万が一の場合にしばらくは何とかなるようにしておきたいと考えました。

備えあれば憂いなし!!
 


 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.09.05更新

東洋医学研究所®HPの中で田中良和先生の書かれたコラムを紹介させて頂きます。

人は運動すべく生まれついている!?  ~運動と脳・遺伝子~

東洋医学研究所®グループ

二葉鍼灸療院 院長 田中良和 先生


  ◇ 太古の昔より受け継がれている遺伝情報 ◇
 生物学者 ベルント・ハインリヒは、著書『アンテロープを追う:走ることと生活について動物がわたしたちに教えてくれること』のなかで、人類を「持久力のある捕食者」と評しています。今日の私たちの体を支配している遺伝子は10万年以上前に進化したものであり、その頃の人類は絶えず動き続けていました。食べ物を探し回ったり、何時間も何日もかけて平原でアンテロープを追ったりしていました。ハインリヒによれば、アンテロープは哺乳類の中でも最も足の速い種のひとつですが、私たちの祖先はそれを狩ることができたそうです。どうやって? 逃げる力がなくなるまで後を追い続けたのです。アンテロープは短距離走者で、その代謝系では、いつまでも走り続けることはできません。しかし、人類にはそれができます。私たちの筋肉繊維は収縮の速いもの(速筋繊維)と遅いもの(遅筋繊維)がバランスよく組み合わされているので、延々と野山を越えたあとにも、一気に走って獲物を仕留めることができるのです。

 もちろん今日の文明社会では、生きるための直接的な採集や狩りをする必要はありません。しかし、私たちの遺伝子には狩猟採集の様式がしっかり組み込まれていて、脳がそれを司るようになっています。従って、その活動(運動)をやめてしまうと、10万年以上にわたって調整されてきたデリケートな生物学的バランスを壊すことになります。簡単に言ってしまえば、体と脳をベストな状態に保ちたいなら、古来より継承されてきた代謝システムを使うべきだということです。DNAに刻み込まれた古代の活動は、おおまかにウォーキング、ジョギング、ランニング、全力疾走(短距離走)に置き換えることができます。そして、この祖先が残してくれた日常の活動を真似することが健康に繋がります。つまり、毎日、歩くかゆっくり走るか、週に2・3回は走り、時々は全力疾走で獲物を追う?!のです。

◇ 千里の道も一歩から ◇
 運動を行う際、肝心なのは、"何かをする""始める"ということです。当たり前に思うかもしれませんが、座って過ごすことの多い人、仕事で体を動かす時間のない人には、最初の一歩が最大の難関となるでしょう。運動を始められないのは、エネルギーが湧かないからで、エネルギーが湧かないのは、運動しないから...というわけです。「暑いので、涼しくなってから運動します」「時間ができたら運動します」など、運動できない理由はいくらでも作れますが、まず、「始める」こと、それ自体をひとつの挑戦として、乗り切ることが肝心です。
 個人差はありますが、誰かと一緒に運動する方が続けやすいということは、十分、立証されています。友人あるいは夫婦で一緒に走ったり、グループでサイクリングしたり、あるいは隣人とウォーキングしたり、どんな形でもかまいません。脳への神経学的メリットは、人と一緒に運動するとより大きくなることが、いくつもの研究で明らかになっています。

 これまで運動をしてこなかった人であれば、ウォーキングから始めることをお勧めします。また、日常生活の中に運動を取り入れる工夫も大切です。エレベーターに乗る代わりに階段を使い、駐車場では車を最も遠い場所に停め、ランチタイムには近所を散策しましょう。

◇ ウォーキング(歩行)でみる運動効果 ◇
 健康になっていく過程は、有酸素運動の土台を築いていく過程です。心臓と肺を鍛えれば、より効率的に体と脳に血液を介して酸素を送れるようになります。血流が増すと、当然ながら連鎖的に化学反応が起こり、セロトニン、脳由来神経栄養因子(BDNF;神経細胞の発生や成長・維持・修復に働き、さらに学習・記憶・情動・摂食・糖代謝などにおいて重要な働きを行う物質)、その他の栄養因子が生成されます。

 1日1時間、最大心拍数の55~65%でウォーキングを始めれば、徐々に歩ける距離は自然と延び、次第に健康になっていくでしょう。このような低強度の運動では、脂肪が主に燃料として燃やされ、代謝が盛んになります。体の脂肪が多すぎると、筋肉はインスリン抵抗性(血液中の糖分を筋肉細胞に吸収するために必要なインスリンが働かず、エネルギー代謝が滞る)となり、そのせいで脂肪がますます蓄積し、インスリン様成長因子(IGF‐1;肝臓で産生され、インスリン様作用の他、細胞の成長・発達、DNAの合成調整の働きがある)の生産は減少します。低強度の運動は、このようなインスリン抵抗性の改善にも効果があります。その他にも、血流中の遊離トリプトファンを脳へ送り込む働きを助長します。トリプトファンというタンパク質は、気分を安定させるセロトニンの原料となる物質です。また、このレベルの運動でもノルアドレナリンやドーパミンの配分も変化します。太古の昔、獲物を追跡している間、私たちの祖先は、忍耐強さ、楽観性、集中力、そして、やる気を保ち続ける必要がありました。それらの心理状況は、すべてセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの影響を受けるのです。

 会話が続けられるギリギリのペースで1時間歩けるようになったら、中強度(ジョギング)の運動プログラムを加える準備ができたことになります。このレベルに挑戦していくうちに、運動している時だけでなく、生活のあらゆる面で、より多くのことができるようになるでしょう。活力やエネルギーが増加し、悲観的な見方をしなくなり、自分をよりコントロールできているように思えてきます。なんと言っても、活発に動けるようになると、家の中でじっとしていられなくなり、社会と多くの繋がりを持つように、心も体も積極的になっていくでしょう。機会があればジョギングやランニングについてもお話したいと思います。

◇ やり通すこと! ◇
 ある統計によると(アメリカです)、運動を習慣にしようとした人の約半数は、半年から1年以内にあきらめてしまうという報告があります。これは日本にも、自分にも?!あてはまるかもしれませんが、最大の原因は、いきなり激しい、高い強度の運動を始めてしまうところにあります。体にも心にも無理が生じ、結局、投げ出してしまうのです。運動において、有酸素主体から無酸素主体に移行する時にどう感じるかは人それぞれですが、その境界を超えると、ほとんど全員が心理テストではマイナスの感情を報告します。主に疲労感による主観的運動強度指標では高い点数をつけたという報告があります。この状態は、脳が緊急事態として警戒を促すため起こります。運動を続けるために気をつけるべきポイントは、最初から無理に激しい運動を取り入れたりせず、低強度の運動でも不快な気分にならないようにすることです。運動効果がアップしなくても、やめるよりは、低強度でも続けて行ったほうがはるかにプラスになります。

 運動をする時の感覚が楽しめるか、一度始めたらやり通せるか、運動をして気分が劇的によくなると感じるか、などは遺伝が影響していることが分かっています。これに関わりのある遺伝子は多いのですが、研究者が注目するのは、報酬とやる気に関わる神経伝達物質であるドーパミンに関与する遺伝子と、BDNFの生成をコントロールする遺伝子です。ドーパミン遺伝子の変異をもつ人は報酬不全症候群の可能性があり、スポーツジムで他の人が経験しているはずの強烈な快感を味わうことができません。また、もしBDNFの信号が切れていたら、気分を良くする運動メカニズムは上手く働きません。
 その反面、運動をするとドーパミンの量が増え、しばらく定期的に続けると、脳の報酬中枢にある神経細胞が新たなドーパミン受容体を生み出し、さらに運動しよう!という動機が芽生えてきます。新しい神経回路が作られたり、しばらく使っていなかったため錆びついた経路が磨き直されたりし、ほんの数週間で一つの習慣が根付きます。このことは、誰でも、行動を起こすことにより、脳の配線をつなぎ直すことができるということです。子どもの頃のように簡単にいかないけれど、確かに可能なのです。

 これはドーパミンだけでなく、BDNFについても言える事実です。カリフォルニア大学アーヴィアン校で脳老化・認知症研究所を運営する神経科学者カール・コットマンは、海馬がBDNFを作るため「分子記憶」と彼が呼ぶものを持つことを発見しました。彼は3ヶ月にわたって、様々な運動を習慣づけたラットを、隔日運動と毎日運動のグループに分け、BDNF濃度を測定しました。その結果、毎日運動は隔日運動より急速にBDNFを増やしました。2週後、毎日運動したラットは150%、隔日では124%増加。ところが、不思議なことに、1ヶ月経つ頃には隔日運動したグループが毎日運動したグループに追いつきました。ラットが運動をやめると、どちらのグループもわずか2週間でBDNF濃度は元に戻りました。しかし、最も興味深い発見は、ラットたちを再び回し車に乗れるようにすると、たった2日でBDNF濃度が高レベルに戻ったことです。これをコットマンは「分子記憶」で説明しようとしました。つまり、以前、定期的に運動していた人の海馬は、運動を再開すると急速にその活発な状態に戻ることができるということです。
 コットマンは、毎日運動できればベストだが、休み休みでも運動すれば驚異的な効果があると結論しました。数日間、あるいは1~2週間、運動ができなくても、再開した翌日には、海馬はBDNFをどんどん生産しています。そう想像して運動してみると楽しくなるかもしれません。

◇ 歩くことで形成する、聴く・学ぶ心構え ◇
 江戸末期、幕末の志士と呼ばれる人々は驚異的な距離を歩きました。この時代、優れた人物に出会い、学ぶためには、長距離を歩く力が必要でした。坂本竜馬も土佐藩を脱藩し江戸まで歩いてきています。この膨大な距離を歩く中で何を考え、思い描いていたのでしょうか。
 また、こちらも幕末、松下村塾で有名な吉田松陰などは、学ぶ意欲の旺盛な人物(諸国を歩きまわる?!)として典型的な人物です。以下に司馬遼太郎『世に棲む日日(一)』(文春出版)より抜粋します。

 「どのような旅をしたか。むろん暗いうちに提灯をかかげて城下を発った。械ヶ坂というところで夜明けを迎え、そのあとほとんど休みなく歩き、途中かぞえきれぬほどの峠を越えて夕刻、四郎河原という第一日目の宿泊予定地にたどりついたというから、四十八キロ(十二里)歩いている。はじめての旅で気負いたっていたからでもあるが、この当時、東海道を旅する者は、一日七里(二十八キロ)というのが常識だったから、ほとんど無茶と言っていい激しさである。
 が、激しく歩くことが、道中経済の一つであった。貧者ほどそのようにして歩いた。全行程において一晩でも二晩でも宿泊費を切り詰めねばならなかった。
 途中、立小便をする。その時間は二百歩の損がある。松陰はいつもその損を取り戻すため、そのあとほとんど駆けた。しかし、走りはしなかった。武士というものは走るものではないとしつけられている。」

 何日も時間をかけて歩き続けるうちに、志を練ることもできたでしょう。そして、自然と、素直に、一所懸命に聴き、学ぶ心構えが深まっていったのではないでしょうか。
 東洋医学研究所®グループで行われる鍼治療(生体制御療法)は、生体内に有する各種調整機構を正常にリセットすることを目的とした治療方法です。これにより、本来の自分の体を治そうとする力が目を覚まし、正常な状態へ促します。しかしベースは、心身に良好な食事や運動などの生活習慣を心がけ、積極的に行うことです。鍼治療と正しい生活習慣を行うことで、人間本来の姿である、幸せになれる心身の状態(健康)を目指して頂きたいと思います。
 さあ、まず第一歩を踏み出しましょう! 歩くと、きっといいことがありますよ!!

文 献
 ・「脳を鍛えるには運動しかない」 ジョンJ.レイテwithエリック・ヘイガーマン 著  NHK出版
 ・「身体感覚を取り戻す」 斎藤 孝 著  NHKブックス
 ・「脳と運動-アクションを実行させる脳」 丹治 順 著  共立出版
 ・「脳由来神経栄養因子(BDNF)の役割と運動の影響」 野藤 悠 ほか 健康科学vol.31,2009.3.

投稿者: 井島鍼灸院

2012.09.04更新

平成24年9月2日(日)に、防災訓練と家の片付けをした後、初めて「美人の湯しろとり」に行って来ました。

最初は、ひるがの高原SAに行き、ソフトクリームを食べお土産を買い、次に隣のクックラひるがのにある「食工房 匠」で高山ラーメンを食べました。

その後、東海北陸自動車道を白鳥ICまで戻り、そこからすぐ近くにある「美人の湯しろとり」に向かいました。

住  所...岐阜県郡上市白鳥町那留32番地
営業時間...10:30~21:30(最終受付21:00)
定休日...毎週木曜日(祝祭日は除く)
料  金...大人650円 小人300円※3才未満の幼児は無料です。

お湯はぬるぬるしていて、出た後の感じがとても良かったです。

露天風呂から見える庭とまわりの山々の一体となった景色は、心の底からほっとするものがありました。

岐阜市の市街地にある家から、1時間と少しで行けるので思ったほど時間がかからず、ストレス発散や、少し将来について考えてみたりするには絶好の場所だと感じました。


 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.09.03更新

第30回公益社団法人生体制御学会学術集会

学術集会の様子はこちらをご覧ください

日 時:平成24年8月26日(日) 
会 場:名古屋市立大学医学部講堂(図書館3階)  
主 催:公益社団法人生体制御学会
後 援:愛知県 名古屋市 中日新聞 (社)全日本鍼灸学会
  (社)愛知県鍼灸マッサージ師会
  (社)岐阜県鍼灸マッサージ師会
  鈴鹿医療科学大学 中和医療専門学校 
   専門学校名古屋鍼灸学校 
  トライデントスポーツ医療看護専門学校 名古屋医専 

8月26日(日)に(公社)生体制御学会学術集会が開催されました。

第30回記念講演、特別講演、教育講演、一般口演6題と充実した内容で、557名の方に参加して頂きました。

黒野保三名誉会長のご指導のお蔭で、大成功に終わることができました。

教育講演では、北海道大学大学院医学研究科先端医学講座臨床統計学分野准教授の伊藤陽一先生により、普段疑問に感じていた鍼治療の臨床研究を行う際の統計学について分かり易く説明して頂きました。

特別講演では、名古屋市立大学大学院医学研究科細胞分子生物学教授岡本尚先生により、関節リウマチや自己免疫疾患、悪性腫瘍、エイズなどに共通する分子機構ということでNF-κBについて詳しく説明して頂きました。

生体防御免役疾患班に参加させて頂いている関係で、大変興味ある内容でした。

さらに第30回記念講演では、公益社団法人生体制御学会名誉会長の黒野保三先生により、「健康と長寿 自己管理と東洋医学」というテーマで、大変わかりやすいお話をして頂きました。

そのお話の中で特に心に残ったのは、普段から下半身(足)を鍛えるために、かかとを皮一枚分くらい浮かせて生活してみえることです。

鍼の治療をされているときも、浮かしてみえるそうです。そのため足が鍛えられるだけでなく、鍼治療をされる姿勢も大変美しく正しくなるということを教えて頂きました。黒野先生の話は何度来ても、新しい発見があり勉強になります。

また、実行委員の先生方の献身的なご協力も素晴らしく、本当に良い学術集会にして頂きました。

ご指導頂いた黒野保三名会長をはじめ、ご講演頂いた方、ご協力頂いた方、ご参加頂いた方すべてに、心から感謝申し上げます。
 
 

   

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.24更新

手軽に健康法が楽しめるウォーキング。休日の朝夕は、全国の至る所でウォーキング姿が見られます。

この時、歩くリズムに呼吸のリズムを合わせるだけで、疲労感と息切れが激減します。
1歩目と2歩目の足を出すときに合わせて口から息を2回吐き、次の2歩目に合わせて鼻で2回吸います。
足を出すタイミングに合わせ「吐く→吐く→吸う→吸う」を繰り返すのです。

すると脳内のホルモンの「セロトニン」という物質が放出され、集中力が高まり、痛みや疲労、ストレスが抑制されるのです。

毎日20分から30分のウォーク呼吸法を2,3ヶ月続けると、歩いていない時でも脳内のセロトニン量が増えて、プレッシャーに強い性格になります。

会議の前などでも、下腹がへこむぐらいゆっくりと息を吐く「腹式呼吸」を規則的に5,6回やるだけで気分がリラックスし、集中力が高まります。

最も手軽な健康法は、能率向上法でもあるのです。

是非、一度試してみて下さい。
 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.21更新

東洋医学研究所®HPの中で海沼英祐先生の書かれたコラムを紹介させて頂きます。

東洋医学研究所®グループ 海沼鍼灸院

院長 海沼英祐 先生


○はじめに
 近年、「人生を、より良く生きる」という考えのもと、健康に生きるために免疫学へ注目が集まっています。免疫力という言葉をよく耳にしますが、免疫力とはいったい何なのでしょうか?免疫力が上がった状態とは、どんな状態なのでしょうか?

○免疫力とは?
 免疫系は、細菌やウイルスなど、自分以外のもの(異物)や自分の害になるもの(外敵)が侵入してくると、それを認識して排除しようとするシステムです。

ガン細胞のように、自分とは違う組織に対しても、戦って排除しようとします。この免疫系の主役が、白血球と呼ばれる細胞です。

 白血球は、血液成分のひとつです。血液は、血液細胞である有形成分と、血漿である液体成分に分けられます。有形成分の多くは赤血球ですが、それ以外に血小板と白血球が存在します。

白血球には様々な種類がありますが、大きくは、マクロファージ(約5%)、顆粒球(約60%)、リンパ球(約35%)に分類できます。

これらの白血球は、それぞれで役割が異なっています。必要に応じて、それぞれの白血球が連携プレーを行って異物や外敵を排除します。この異物や外敵を排除しようとする力が、免疫力と呼ばれているものです。

○免疫力が上がった状態とは?
 血液検査に、WBC(白血球数)という項目があります。基準値は、血液1ml中3600~8000個と、かなり幅があります。これは、白血球の数が常に一定ではなくて、かなり変動するからです。

通常は、基準値に収まる個数ですが、風邪をひいたり、怪我をしたり、ガンができたりすると、防御反応で白血球が急増します。時には、1万個にも2万個にも増えることがあります。

 変動するのは、白血球の個数だけではありません。先に述べたように、白血球には、顆粒球、リンパ球、マクロファージがあります。

このうちマクロファージは数が少なく、血液中の白血球の95%を占めているのは顆粒球とリンパ球になります。

平均的な比率は、顆粒球が60%くらいで、リンパ球が35%くらいとなっています。基準値の比率では、顆粒球が40~71%ほどで、リンパ球が27~47%ほどです。

このように、顆粒球とリンパ球の比率も平均的な比率であって、常に一定というわけではありません。1日のうちでも、ほぼ一定のパターンで比率は変動しています。

基本的に、活動している昼間は顆粒球の比率が大きくなり、夜のゆったりとした時間帯はリンパ球の比率が大きくなります。

それ以外でも、季節や気圧の変化などの環境も、比率の変動に影響を与えていますし、体調によっても割合は変化します。

正常な比率の範囲内でいる状態が、白血球が連携プレーを行うのに一番適した状態であるため、この比率が正常範囲内からはずれると、体内に何らかの異常が起きている可能性があります。

 比率の変動は、白血球の大半を占める顆粒球の増減が大きな影響を与えています。

顆粒球は、寿命が2日間と非常に短いため、1日に半分の顆粒球を補給しなくてはなりません。そのため、ちょっとした環境や体調変化によって顆粒球が増減すると、その影響が白血球の比率に大きく影響を与えます。ちなみにリンパ球の寿命は7日前後と、環境や体調に合わせて比率と数がゆっくりと変動しています。

 先に述べた白血球数の増加と、状況に応じた白血球の比率変動が免疫力の上がった状態に深く関連します。体内に異物や外敵が侵入してきたときに素早く対応して、白血球数を増加させ、異物や外敵の種類に応じて白血球の比率を変動させて対応するからです。

さらに、自分の体調が良い状態にあるときは、素早い免疫系の対応が期待できます。また体調が良いときの方が、自身の体内で生み出される白血球も、元気で強い白血球が生み出されます。

このように、免疫力の上がった状態とは、自分の心と体が安定かつ充実した状態で、異物や外敵が体内に侵入してきたときに素早く対応できるような白血球数と白血球比率を保った状態といえるかと思います。

○おわりに
 鍼灸治療が免疫力の増強に良いとされる大きな理由は、鍼灸治療を受けることにより、心と体の安定した状態・充実した状態を得られることにあります。元気な体は、強い白血球を産生し、異物や外敵の侵入時には素早い免疫系の対応を可能にします。

 東洋医学研究所®黒野保三先生の生体制御療法は、まさにそうした体作りを考慮にいれた治療法です。ぜひ生体制御療法を受けてみてはいかがでしょうか。

参考文献:安保徹の病気にならない免疫のしくみ(ナツメ社) 安保徹
     長生き健康「鍼」(医学書院)黒野保三
     鍼刺激のヒト免疫反応系に与える影響(Ⅰ~Ⅵ) 黒野保三

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.16更新

8月14日(火)に、初めて岐阜県揖斐郡揖斐川町にある「いび川温泉 藤橋の湯」に行ってきました。

営業時間...10:00~21:00(最終受付20:30)
定休日...毎週木曜日(木曜日が祝日の時はその翌日)
料  金...大人500円(12歳以上) 小人(3歳以上12歳未満)300円

午前11時頃に着いたのですが、わりとすいており、ゆっくり入れました。

出る頃には少し混んできました。

露天風呂から美しい山の緑が見え、帰りにはおいしい二八そばを食べることができました。

8月15日(水)には、治療室のワックスがけをした後、こちらも初めての岐阜県揖斐郡大野町にある「根尾川天然温泉 湯元おおの温泉」に行ってきました。

営業時間...10:30~20:45(最終受付20:00)
定休日...毎週金曜日(祝日の場合は前日休)
料  金...大人500円 小人(小学生)400円 幼児200円

岐阜市の中心部から約30分で着きました。ただ、道がややわかりにくいため注意が必要です。

ぬるっとしたお湯は、とても気持ちよく、出た後も壮快でした。
 
以前にも紹介させて頂きましたが、温泉はストレス発散、免疫力アップなどに効果があり、とてもよい健康管理の方法だと思います。

岐阜県には本当にたくさんの温泉があり心から感謝します。



投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.11更新

仕事の量、質に加えスピードも大きくアップ、さらにまったく新しい業務への対応も迫られる現代。

私たちの多くはストレスと向き合っています。

ストレスがない人生はあり得ません。

ストレスの対処法を身に付けることは、現代人にとって不可欠といえます。

そのストレスやプレッシャーを「ワクワク」感に変換し、結果を出した代表格がイチロー選手です。

厚生労働省ではバランスのとれた心の健康こそ「イキイキエお生きる」ための条件として、次の四つの要素を挙げています。

1.自分の感情に気付いて、他者に表現ができる。

2.状況に応じて適切に考え、現実的な問題解決ができる。

3.他人や社会とかかわりを持ちながら、建設的で良い関係を築ける。

4.人生の目的や意義を見出し、主体的に人生を選択する。

豊かな精神生活、適切な運動を心がけると共に、ストレスをバネにして人生の楽しみを発見する強靭さを、プラス思考の言動で培いたいと思います。

そうすることで、調子を崩しておられる方々のお役により一層立てるようになりたいと思います。
 
 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.10更新

長谷川病院院長の柏瀬宏隆先生がストレスに負けない6か条を提言されています。

1.汝自身をよく知る

 自分の性格特徴をよく把握して、それが行き過ぎにならないように心がける。

2.休息と睡眠を

 生活上の変化があるときには注意をし、休息や睡眠を十分にとる。

3.ゆとりのある生活

 柔軟で余裕のある生活を心がける。秩序に縛られず、ゆとりある八分目の生活を。

4.完璧にこなそうとしない

 物事を処理する時には、順位をつけて大切な事柄から処理する。「あれもこれも」ではなく
 「あれか、これか」にする。

5.一人で抱えない

 他人に任せられることは任せ、自分の負担を軽減する。

6.自分を大切に

 他人の評価に縛られないこと。他人の眼を意識しすぎないように心がけ、自分を大切にする。

ストレス解消法

 1.休息型  2.運動型  3.親交型  4.娯楽型  5.創作型  6.内省型  7.気分転換型
 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.09更新

第30回公益社団法人生体制御学会学術集会

       市民公開講座     参加無料  市民公開講座ポスター

主 催:公益社団法人生体制御学会
日 時:平成24年8月26日(日) 午後1時~3時20分
会 場:名古屋市立大学医学部講堂(図書館3階)  

内 容

第30回記念講演 
 演題:「健康と長寿 自己管理と東洋医学」
 講師:公益社団法人生体制御学会名誉会長     黒野保三
 司会:藤田保健衛生大学医学部内科  客員教授 松本美富士

特別講演 
 演題:「リウマチ、自己免疫疾患および悪性腫瘍の背景にある共通する分子機構について」
 講師:名古屋市立大学大学院医学研究科細胞分子生物学
                               教  授  岡本 尚 
 司会:公益社団法人生体制御学会        会  長 中村弘則

 
 学術集会事務局:公益社団法人生体制御学会事務所
        〒464-0848 名古屋市千種区春岡2-23-10
        TEL(052)751-9144  FAX (052)751-8689

事前の予約はございません。
是非、多くの方のご参加をお待ちしております。

投稿者: 井島鍼灸院

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