井島鍼灸院ブログ

2026.03.12更新

 

ツボ解説:照海(しょうかい)

あなたの足首には… 海があることを 知っていますか?

それも ただの海ではありません。
暗闇を照らし出す 光り輝く海です。
東洋医学の世界へ ようこそ。
今日は、 足の内くるぶしに 隠された 神秘のスイッチ、 照海の 謎を解き明かしましょう。

まずはその場所から

まずはその場所から。
足の内側。 くるぶしの頂点から、 親指の幅一本分、 真下に降りたところ。
骨の際にある 小さなくぼみ。
解剖学的には、 足のアーチを支える 重要な筋肉や 腱が交差する、 非常に繊細な エリアです。

照海は腎の経絡に属するツボ

次に、照海は腎の経絡に属するツボなんです。
この腎の経絡、
スタートはなんと――足の裏。
そこから足首を通り
のどと舌まで、一本でつながっている。
これが東洋医学の「経絡」です。

だから照海は、
のどの痛み
のどの乾き
声のかすれ
こうした症状に使われてきました。

イメージしてみてください。
足元にある
見えない地下水脈が
体の奥を通って
のどまで湧き上がってくる。
照海は、
その水源のスイッチのようなツボなんです。

「足首にあるのに、のどに効く」
その答えは、
体の中に張り巡らされた
一本の道にありました。

このツボの名前の由来は?

このツボの名前の由来は?
「照」は、照らす、明らかにする、光を当てるという意味。
そして「海」は、水がたくさん集まる場所。
湖や大きな海のように、「集まる」「深い」というイメージがあります。
つまり照海とは、
「エネルギーが集まり、しかも反応がはっきり現れる場所」
そんな意味を持つツボなんです。

さらに面白いのが、
「照」にはよく見る・よく探る・顧みるという意味もあります。
一方「海」は深いところ。
この二つを合わせると、
「深いところを、じっくり探る場所」
そんなイメージが浮かんできます。

実際、照海は足首の内側
少し指がスッと入り込むようなくぼみにあります。
ここは「足根洞」と呼ばれる、
体の中でもとても重要なポイント。
昔の人は、
「ここは鏡でのぞき込むように、慎重に探って刺す場所だ」
と表現したほど、繊細で深いツボなんです。

このツボの効果は?

このツボの効果は?
とんでもなく仕事量が多いツボです。

のどまずはのど。

扁桃炎、のどの腫れや痛み、カラカラに乾く感じ。
そんな不調に深く関わります。

胃・お腹さらに、胃やお腹。

ムカムカする吐き気や、強い炎症が起きるような状態にも使われてきました。

腎・泌尿器・婦人科そして注目したいのが、腎・泌尿器・婦人科系。

腎臓のトラブルや、排尿の不調、
女性の生殖器の悩みにも関係する、
まさに体の土台を支えるツボです。

下半身でも、まだ終わりじゃありません。

足のだるさ、
膝や足首の関節痛
「下半身が重い」「足が思うように動かない」
そんなサインにも、しっかり関与します。

心と脳そして最後は、意外かもしれませんが――心と脳。

不眠や神経の疲れ
いわゆる気を使いすぎた現代人の不調にも使われてきました。

まとめ

だからこそ 、
「五臓の病に用いる」
と、昔の書物にはまとめられているんです。
小さなツボに、
全身を見渡す視点が詰まっている。
それが、東洋医学の面白さなんです。

 

投稿者: 井島鍼灸院

2026.03.10更新

 

難経・第十五難

四季の「正常な脈」を知る

みなさんは、
「脈はいつ診ても同じもの」
そんなふうに思っていませんか

実は脈は体調だけでなく
鍼治療の前後でも変化します

さらに東洋医学では
季節によっても正常な脈が違う
と考えられてきました

この興味深い考えを伝えているのが
難経・第十五難

テーマは、春夏秋冬それぞれの
「正常な脈」を知ることです

難経の問いかけ

難経は問いかけます

春の脈は弦
夏の脈は鉤
秋の脈は毛
冬の脈は石

これは正常なのか
それとも病の脈なのか

答え

答えはこうです

弦、鉤、毛、石
これらはすべて、
四季に応じた正常な脈である

季節の脈を知らなければ
正常を病と勘違いしてしまう
これが十五難の出発点です

では、四季の正常脈を見ていきましょう

四季の正常脈

春の脈は、弦

難経は言います
楡の葉を、そっとなでるような脈
やわらかく、均一で、のびやか
ピンと張りながら
穏やかに一本通る
これが春の正常な脈です

次に夏の脈は、鉤

真珠のネックレスが
なめらかに巡るような脈
パッと来てスーッと去る
リズムよく連なり
流れが美しい
これが夏の正常な脈です

次は秋の脈は、毛

ふわっと、やさしく覆うような脈
押していくと
むしろ膨らみが増す
軽く浮きながら芯がある
これが秋の正常な脈です

最後に冬の脈は、石

来るときはやや大きく
去るときはすっと速い
やわらかく滑りながら
雀がついばむように
コツコツと続く
これが冬の正常な脈です

ここからが臨床の核心

ここからが臨床の核心です
季節の脈が強すぎれば、太過
病は外にある
弱すぎれば不及
病は内にある

四季の基準を知ることで
病の位置まで見えてくる

十五難が最後に強調するもの

そして、十五難が最後に強調する
最も大切なもの
それが、胃気です

春の弦
夏の鉤
秋の毛
冬の石

どの脈にも
穏やかさが残っていれば
まだ生きる

しかし、胃気が消えたとき
それは、生と死の分かれ目

胃は、水と食物の海
生命を支える中心です
その胃気を主るのが、脾
脾の平和は、健康なうちは見えない
衰えたとき、初めて脈に現れる

雀が餌をついばむように
水が静かに漏れるように

生命の減り方が、脈に映る

まとめ

これが、難経 第十五難
四季の正常脈と
生命を支える胃気の教えです

次回も、東洋医学の奥深さをお届けします
ご視聴ありがとうございました

 

投稿者: 井島鍼灸院

2026.03.07更新

自律神経が乱れている人に共通する症状7つ|岐阜市 井島鍼灸院

岐阜市の井島鍼灸院

自律神経が乱れている人に共通する症状を、7つ紹介します

もし、病院では「異常なし」と言われたのに、なんとなく体がつらい…。
そんな方は、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。
それでは、一つずつ見ていきましょう。

こんにちは。
岐阜市の井島鍼灸院です。

今日は、自律神経が乱れている人に共通する症状を、7つ紹介します。
もし、病院では「異常なし」と言われたのに、なんとなく体がつらい…。
そんな方は、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。
それでは、一つずつ見ていきましょう。

自律神経が乱れている人に共通する症状7つ

一つ目寝つきが悪い。

布団に入っても、頭が冴えて眠れない。
これは、夜になっても体が活動モードのままだからです。

二つ目夜中に目が覚める。

トイレでもないのに、夜中にパッと目が覚める。
これも自律神経のバランス低下でよく起こります。

三つ目動悸。

急に心臓がドキドキする。
検査では異常がない。
このタイプは、自律神経性の動悸が多く見られます。

四つ目めまい。

フワフワする。
ぐるっとする。
首の緊張や血流低下が関係します。

五つ目首や肩のこり。

自律神経の乱れは、首の筋肉を常に緊張させます。
ここはとても重要なポイントです。

六つ目胃腸の不調。

食欲がない。
お腹が張る。
下痢と便秘を繰り返す。
胃腸は自律神経の影響を強く受けます。

七つ目不安感。

理由はないのに、なんとなく落ち着かない。
これも体の緊張が続いているサインです。

いかがでしたか?
もし、二つ以上当てはまる場合、自律神経が疲れている可能性があります。

まずは、次の3つだけでも、体は少しずつ変わっていきます。

  • 首を温める。
  • 深くゆっくり呼吸する。
  • 寝る前のスマホを少し減らす。

鍼灸治療でも自律神経は整えることができます

そして、鍼灸治療でも自律神経は整えることができます。
鍼は、首・肩の緊張をゆるめ、乱れた自律神経のスイッチを
「休むモード」へ切り替える手助けをします。

実際に、
「眠れるようになった」
「動悸やめまいが減った」
「胃腸が楽になった」
という声も多くいただいています。

薬に頼りすぎず、体が本来持つ回復力を引き出す。
それが、井島鍼灸院の自律神経ケアです。
東洋医学の視点から丁寧に対応しています。

お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご視聴頂きありがとうございました。

※本記事は動画原稿をブログ用にレイアウト調整したものです。

投稿者: 井島鍼灸院

2026.03.05更新

 

円形脱毛症が止まらない…治療を続けても変化がない方へ ― ある患者さんの141日間の記録

円形脱毛症が止まらない…治療を続けても変化がない方へ
― ある患者さんの141日間の記録

「髪の毛が抜け続けて、止まらない……」
「病院で治療を続けているのに、なかなか変化が現れない」

そんな不安を抱えながら、誰にも言えず悩んでいる方はいらっしゃいませんか。

円形脱毛症は、見た目の問題だけではなく、心にも深い影響を与える症状です。
外出や人と会うことがつらくなり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

ではなぜ、標準的な治療を尽くしても、なかなか変化が出ないケースがあるのでしょうか。
その背景には、「免疫」と「ストレス」の複雑な関係が隠れている場合があります。

※本記事は、個人が特定されないよう内容を一部調整した症例紹介です。
また、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

夢を奪われた突然の脱毛

今回の患者さんは18歳の男性。将来の夢は「美容師」でした。
美容専門学校に入学し、夢への第一歩を踏み出した矢先、異変が起きます。

心機一転、髪を染めたことをきっかけに、5月の連休明け頃から脱毛が始まりました。
そして、わずか2ヶ月ほどで、全身の毛が抜け落ちてしまったのです。

  • 頭髪
  • まつげ
  • 眉毛

髪を扱うプロを目指していた彼にとって、ウィッグなしでは外に出られない現実は、 夢をあきらめ、学校を退学せざるを得ないほど過酷なものでした。

病院での治療でも変化が見られず

病院では、当時考えられる限りの治療を約3ヶ月間続けられました。

  • ステロイドパルス療法
  • 局所免疫療法
「もう、どうすればいいのか分からない」

そんな思いの中、お母様に付き添われて当院に来院されました。

鍼灸によるアプローチ開始

初診時は全身脱毛に加え、強い不安が見られました。
当院では、体本来の調整力を高めることを目的とした「生体制御療法」の方針で、 週2回の鍼治療を開始しました。

治療で大切にしたこと

  • 全身バランスを整える施術(やさしい刺激)
  • 生活リズムの見直し
  • 「将来の自分の店」をイメージする心のケア

少しずつ現れた変化

約1ヶ月 11回目の来院時、眉毛が生え始めました。
13回目 まつげと頭髪の一部に産毛が確認されました。
19回目 頭部全体が黒くなり始めました。医師の判断で服薬が中止となりました。
32回目 初めてウィッグを外して来院。4〜5cmほどの髪がしっかり生え揃っていました。
約5ヶ月 合計38回の治療を経て、「来年度から復学する」という希望を取り戻されました。

円形脱毛症と免疫の関係

円形脱毛症は、本来体を守るはずの免疫細胞が、誤って毛根を攻撃してしまう 「自己免疫の異常」が関与すると考えられています。

特に、アトピー体質や遺伝的背景がある場合、精神的・身体的なストレスが引き金となり、 免疫のブレーキ役である「制御性T細胞」がうまく働かなくなることがあると言われています。

鍼灸は何に働きかけるのか

鍼灸は、症状だけを追いかけるのではなく、体全体のバランスを整え、 「自ら回復しようとする力」を引き出すことを大切にします。

研究でも、鍼刺激が免疫系や自律神経に働きかけ、過剰な攻撃を抑えたり、 血流を促したりする可能性が報告されています。
今回のケースでも、体の調整力が本来の働きを取り戻し、毛包の再生を助けた可能性が考えられます。


大切なこと

本記事は、あくまで一人の患者さんの経過です。すべての方に同様の結果が出るわけではありません。
症状や体質、背景によって回復の道筋は異なります。

もし今、悩んでいる方へ

もしあなたが今、暗いトンネルの中にいるなら。
どうか一人で抱え込まないでください。

あなたの体には、元に戻ろうとする力があります。
その力を引き出すお手伝いを、私たちは大切にしています。

投稿者: 井島鍼灸院

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